保険適応について
まず、整体施術の保険適応はできません
よく「保険は使えますか?」と問い合わせがありますが、「保険診療を受けたいのであれば、病院か整骨院で受けれます」しかしもう少し詳しく説明しますと保険で施術を受けていたけど、思うような結果を得られず、当院を訪れる方も結構いらっしゃいます
内容が同じなら、確かに保険が使える方が断然お得ですが、一回の金額は安くても、何か月も何年も通っても一向に改善の兆しが見えいことも多く、結局時間とお金はかかったけど、リターンがなかったとおっしゃる方も多いです
また、後程説明しますが、そもそも保健が使えるのは事故やケガの治療であって、生活習慣による肩こりや腰痛には使えません。それは法律で定められています
保険診療が適応されるのは
基本的には、整形外科などの病院はもちろん、整骨院、接骨院、はりきゅう、マッサージは保険が使えます。ただし、保険が使えるのは以下のようなときです
整骨院・接骨院の場合
骨折、脱臼、打撲、ねんざ、挫傷(肉離れなど、運動やスポーツで関節や筋肉が損傷した場合)骨折・脱臼は応急手当を除いて、医師の同意が必要
はりきゅう・マッサージの場合
はりきゅう:神経痛、リウマチ、頚腕症候群、五十肩、腰痛症、頸椎ねんざ後遺症など
マッサージ:筋麻痺、関節拘縮など
ただし、はりきゅう・マッサージともに原則として主治医の同意書が必要。(※ここでいうマッサージとはクイックマッサージ等とは違います)
簡単に言うと、ケガをしたり、事故にあったりした場合の治療は保険が使えます。骨折などの疑いがある場合は、できるだけ速やかに整形外科に行ってください
はりきゅう・マッサージは原則、主治医の同意書が必要なため、かかりつけの医師に相談すると良いでしょう
違法行為・不正請求の温床。ケガ以外の保険診療
法律的には上記の通り、ケガなどでないものには保険は適応されません
「あれ?私が行ってた整骨院では使えたよ。別にケガじゃなく、肩こりや腰痛で行ってたけど・・・」
実は結構、こういった声は聞きます
それは、本来は保険が使えないものを、保険が使えるように書類等が改ざんされていま(お客様側からすれば安く受けれてお得ですが)
このようなケースは以前多数ありました
保険適応外の症状を、書き換えたり、日常生活の疲れからくる腰痛を、「スポーツ中に痛めた」ことにしたり・・・
こういった改ざんや不正請求が、一部の整骨院や接骨院で問題になり、2012年に、法律的にも以前よりは厳しくなりました
もちろん、全ての整骨院・接骨院が不正請求をしているとは言いません
きちんと法律を守り、正しく行っている方はいますし、そういった方には失礼になるかもしれません
ですが、まだまだグレーゾーンを拡大解釈したり、改ざんしたりなど、不正に保険診療をしているところがあるのも現実です
保険診療と自費ではどう違う?
さて、法律的なことは上記の通りですが、「でも今まで保険でうけてたしなぁ・・・」「安いから保険の方がいいのでは・・・」そう思うかも知れません
ここでは、法律的なことは差し置いて、「保険と自費ではどう違うのか?」を述べて行きます
保険診療を受けていて、それに満足しているなら、それはそれで良いことなので続けてください
反対に、何度も通っているけど、あまり改善の兆しがないとか、対応に不満があるとか、何かしらフラストレーションがあるのなら、一度、保険から離れて検討するのも良いと思います
保険診療のメリット・デメリット
メリット
安く施術がうけられる
施術者が国家資格を持っている
デメリット
施術・治療内容に制限があるため、ある程度決まったことしかできません(一人一人をしっかり診て、本質的な改善をするにはなかなか至りません。どうしても、その場しのぎ・流れ作業になっていまいます。)
内容も、ちょっとしたマッサージはするかもしれませんが、機械に頼ったり、一人一人の姿勢のクセだとか、細かい筋肉の固さ、関節の動き、骨盤や背骨の状態など細部を診て調整まではできません
結果として「安いけど、細かいところまでの施術」は行われていません